2008年11月06日

ロスチャイルド家と最高のワイン

那覇にある‘ワイン&日本酒の立ち呑みバー’Kahu-si(カフーシ)のSakiです。

バラック・オバマが予想通り米大統領戦、勝利しましたね~
やっぱりアメリカってすごい国です。。
極端に走った後は、幾多の議論の後、必ず振り戻す力が働き、前進していくんですね。
アメリカに住んでたときも、その民主主義のダイナミズムに圧倒されることが多くありました。

オバマの演説に、毎回TVでひき込まれて魅せられていました。
選ばれるわかりやすい言葉、リズム感や、低く通る声、
一つの結論に(有権者の共感とともに)着地させるしゃべりの技に!

デモクラッツ(民主党支持者)のアメリカ市民の友達と、昨日も電話で話したら
「一刻も早く優秀な人材を選んでまわりに配して、
経済問題着手して結果ださないと。失敗は許されないよ」
と早くもとても現実的で、感慨に浸っている暇はないんだよーって切迫した様子。
一人一人が当事者意識を持っている。これもアメリカらしくて!

前置きが長くなりましたが、、
カフーシ図書館で人気のワイン歴史本の紹介です。

ロスチャイルド家と最高のワイン
ロスチャイルド家と最高のワイン―名門金融一族の権力、富、歴史
ヨアヒム・クルツ著 日本経済新聞出版社刊

フランス・ボルドーワインの最高峰、5大シャトーの2つ
Ch.ラフィット・ロートシルトとCh.ムートン・ロートシルトは
(18世紀以降金融で財を成した)ロスチャイルド家の所有です。

この本の前半はヨーロッパでのロスチャイルド家の歴史、
後半になってやっと2つのシャトーの話に移ります。
この2つの分家が、どうやってお互いをライバル視しながら、
切磋琢磨して、自社ひいてはボルドーのワインの品質と名声を高め、
経営的にも成功を治めているのか、といったビジネス書としても読めますし、
歴史本としても、とても面白く読めます。

興味深いワインがらみのエピソードもたくさん出てきます。
シャトー・ムートンはラベルの絵柄が毎年異なり
時代の有名な画家に依頼するので有名ですが、
その報酬の話とか。。(現物支給らしいですよ。。それも驚きの!)

表紙にでてくる、ムートンの1993年を描いたのはバルテュスですが、
この裸婦の素描がアメリカで物議をかもした話とか。。(USは清教徒の国ですからね~)

ワインや歴史に興味がある方は、ぜひ読んでみてください!

私自身は、ユダヤの宗教や歴史などに今でも大きく感心があります。
留学時代の学友や恩師などユダヤ系が多く、いまでも友人として付き合ってます。
他の文化は知れば知るほどとっても奥が深く、自分の文化に対する意識も強くなります。

「人」に焦点をあてたワイン本、これからもおいおい紹介していきます。
ロスチャイルド家と最高のワイン
アンリ・ジャイエ (ブルゴーニュワインの神様と崇められる)
カレラワイナリー (カリフォルニアでロマネコンティの味を出したといわれる)
などもカフーシ図書館にあります。貸出可です。


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